3年生、あと1週間で卒業となる。

この3年間の、色々なものを整理していると、思うことはある。

人数も9人とここ数年では最も少ない学年。そして経験者も少なく、誰が引っ張ってゆくのか、一条の伝統をどうやって受け継いでゆくのか、学年として苦難の道をひたすら歩いてきた。

そのダンスを見て、あまりに愕然としたことをおぼえている。1年の夏、そのダンスを見て、もはやダンス部のダンスではないやないかと。

先輩たちももう何も言わなかった。どうして何も言わないのか、と問うと先生これまで何度も言ってきたんです。なので今度は先生が言ってくださいという。

自分たちでも、いや自分たちがいちばんわかっていたのだと思う。こんなダンスでよいわけはないと。だから本当は踊りたくない。踊りたくないはずなんだけど、踊らないわけにはいかない。

だけどこっちはこっちでそんなダンスは見たくない。

そんなどうしようもない期間が長かった。長いトンネルを抜け出る気配さえまるでなかった。

たくさん練習した。たくさん踊った。たくさん泣いて、たくさん笑った。

いろんなところで踊った。いろんなステージで、たくさんの人の前で、いろんな大会で、いろんなイベントで、いろんなライブで。

これほど多くの場所で、いろんな人の前で、いろんな大会で踊っているダンス部は他にない。

こんなダンス部は他にないな。

この学年は奈良市代表として海外遠征にも連れて行った。

そうやって少しずつ、少しずつ、前に進んだ。気がつけば知らない間に3年生になっていて、

知らない間に卒業を迎える。

3年生になって臨んだ大会。4月、学年9人全員で戦った最後の大会、ストリートダンス選手権の決勝大会。あのダンスには驚かされた。

こいつら、こんなに踊れるようになったのか。

そして8人で挑んだダンススタジアム。最後の最後、夏の大会。8人で作品を作り神戸の予選を勝ち抜き、全国大会に進出しパシフィコ横浜で踊った。

パシフィコで踊る8人は全国のダンス部の中でもっともよいダンスでした。それは俺が保証する。あんなダンスを踊れるのは君たちだけです。

もうすぐ卒業やな。

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