一条高校ダンス部がいわゆる高校ダンス部の大会に参加し始めて10年になる。

そもそも10年前は高校ダンス部の大会そのものがほとんどなく、何を目標に踊っていいのかさえ不確定な時代であったし、なおかつそれほど必死で練習するダンス部も多くはなかった。

いや違うな。

必死で練習している学校は多かったが、今ほど戦略的に作品を練り上げ、ダンス経験者の指導の下、必死さの限界を超えてくるようなそんな学校は多くは存在しなかった。

ダンスのレベルは格段に上がり、大会作品の品質はどんどん上昇している。ダンス部員の人口は増え続け、大会に参加するダンス部も拡大を続けている。

10年前とはその様相は随分変わったけれど、それでもわれらのやることは変わらない。よい作品を作り、よいダンスをして、観ている人たちに少しでも楽しんでもらうこと、喜んでもらうことに尽きる。

ああテーマ設定についてやったな。

そのころから、つまり10年前から大会作品にはテーマを設定して出場していた。それが一条高校ダンス部の伝統でもある。ダンスで何か伝えるにはそれがよいのではないかと、当時の部員たちが考え、それが10年間続いている。

確かに、高校生のダンスが30校も40校も50校も続くとなかなかそれはそれでしんどくなる時はどうしても出てくる。

何か、斬新でわかりやすいテーマでカッコよく楽しく踊ってもらえたら観ている側にとってはありがたい。そういうことからテーマ設定をして、大会作品作りをする学校も多くみられる。

だがしかし、テーマ設定は難しい。テーマに沿った選曲もまた困難を極める。毎年毎年、すんなりいったことは一度もない。そして今年もそのようなテーマを決める時期に差し掛かっている。

どんなテーマで、どんな曲で、どんなコンセプトで大会作品に取り組むのか。

その最初の一歩をどこに踏み出すのか。