先日、教え子のコンサートに出掛けた。1時間ほどのヴァイオリンによる演奏。コンサートのあと近くの公園までぷらぷらと散歩し、2階建てくらいの小さなお城をぐるりと周って、ああこのあたりにおいしいコーヒー店があるなと思い出し、店まで車を走らせる。

大阪北摂エリア。

コーヒー店に入ると、そこには30年、いやもう少し前か、大学を卒業以来会っていないからそれぐらいになるかな、大学時代の友人が座っている。普通に。

アイスホッケー部であった彼は今、偶然ボクシング部であったあいつと、友人Kと同じ職場で働いているという。いろんな糸が繋がっているのか、いないのか、そんなことも定かではないけれど、とにかく時は流れた。

人は行き過ぎた。

大学を卒業して、仕事を続けて、50歳を過ぎて、そしてコーヒーを飲みたくなって、旧友に会う。

30分ほど他愛のない話をして、そしてもちろん次に会う約束などせずに別れる。

今度彼に会うのは30年後かも知れんな。その時はもうわからんやろな。どやろ。

おおって言いながら話せるなんてないやろな。どやろか。

時は流れて人は行き過ぎる。

初秋の夕暮れ、静かにそして穏やかに言葉を交わすことが出来るという、このまったく何でもない日常が貴重なんやろな。